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飛行機のエンジンは片方停止しても大丈夫!?両方の場合はどうなのか?

なぜ飛行機は空を飛べるんでしょうか?

あんなに大きくて重いうえに、エンジンもプロペラも横向きについているのに・・・

もし、そのエンジンが停止してしまった場合、どうなってしまうのでしょうか?

ちょっとビックリするかもしれませんが、実は・・・

目次

飛行機はエンジンが片方でも飛べるの?仕組みや安全性を知りたい!

完全な停止状態からは飛べませんし、許可も出ません。

飛行中は片方のエンジンが止まっても飛行を続けることが可能な設計になっています。

そもそも、エンジンは推進力を

生み出す部分です。「飛ぶ」部分は、翼になります。

飛行機は、エンジンの推進力を利用し前に進み、翼と空気の抵抗や密度を利用して上にあがります。

なので、一定の速度が出ている飛行機はエンジンが止まっても、すぐに墜落しません。

実際に、空港から飛び立った飛行機にエンジントラブルが起こり、片方のエンジンが停止した状態で無事に帰還した例もあります。

さらに、離陸の途中で片方のエンジンが停止しても一定のスピードが出ていれば、離陸できます。

逆に、一定以上のスピードが出ていると離陸しないことの方が危険なため、離陸しなければならないそうです。

実際の飛行機の挙動としては、飛行中に左のエンジンが停止したとします。

すると飛行機は右のエンジンの推進力で自然に左旋回しようとします。

その時、パイロットが右旋回の操作をすることで、飛行機はほぼ直進を保ち飛行することができるというわけです。

もちろん、パイロットはこのような事態を想定し、何度も訓練を重ねていますので、パニックを起こし墜落するということもありません。

飛行機のエンジンが両方停止したら?グライダーみたいに飛べるの?

例えば、グライダーにはエンジンが1つもついていませんよね?

このことからも、飛行中にエンジンが両方停止しても、即墜落ということは無いと言えます。

そして、飛行機はいろいろなトラブルを想定し、対策が練られています。

まずは、マニュアルに従い再始動を試みます。

再始動が失敗しても、飛行機にとって十分なスピードがあれば、両方のエンジンが停止していてもかなりの距離をグライダーのように滑空することが可能です。

あるケースでは、空中ですべてのエンジンが停止しましたが約120Kmを滑空し安全に着陸しました。

飛行機のエンジンの故障率は〇〇だった!安全性と事故の確率について

エンジンにもよりますが、飛行中のエンジンが故障し停止する確率は、約53万飛行に1回であるというデータや、飛行時間あたり10万分の1以下であるというデータがあります。

多くの飛行機のパイロットでさえ、1度も故障によるエンジン停止を経験することなく引退を迎えるようです。

私たちがエンジン停止に遭遇する確率は相当に低いでしょう。

飛行機の事故は1度起こると規模が大きいため記憶にも残りますが、実は自動車事故で死亡する確率の方が高いというデータもあります。

自動車事故で死亡する確率を1とすると、雷に打たれる確率は約2分の1、飛行機事故で死亡する確率は、約2万分の1になるそうです。

まとめ

飛行機事故はニュースや番組などで大々的に取り上げられるので、事故が多いイメージがありますが、実際は関わる人々の努力により安全性が高められています。

ハイジャックなども、ドラマや映画のように簡単に成功しないような対策が取られているようです。

飛行機の仕組みや機能を知ることで少し安心して利用できるのではないでしょうか?

そして、飛行機を利用する時は、関わっているたくさんの人々の努力や責任感によって安全性が確保されていることを忘れずに、感謝の気持ちを持って利用したいですね♪