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消石灰と苦土石灰はどう使い分ける?違いや混ぜ方についても知りたい!

畑を耕す前に、まずやる事といえば、
消石灰(しょうせっかい)をまく事ですが、

あなたは、粉末の消石灰をまきますか?

それとも粒剤の消石灰をまきますか?

粉末は、風がある時は、飛んでしまい
非常にまきにくいですが、値段が安いです。

 

一方、粒剤は風があっても、飛ばないので、
まきやすいのですが、値段は高いです。

 

我が家では、粉末の消石灰しかまきませんが、

あなたの家ではどうですか?

 

今回は、畑の土壌改良のためにまく、
消石灰や苦土石灰(くどせっかい)の違いは何か?

消石灰や苦土石灰をどう使い分け、
どのよう畑に混ぜるか?などをご紹介します。

目次

消石灰、苦土石灰、有機石灰の違いは?どんな成分なのか解説!

有機石灰は、カキやホタテなどの貝殻を砕いて作った石灰です。

 

カルシゥムが主な成分で、アルカリ成分が50%前後あり、ゆっくり土を中和するため、

散布後すぐに植え付けが可能で、土を柔らかくする効果があります。

 

消石灰は、水酸化カルシゥムが主な成分でアルカリ成分は60~70%です。

 

土壌のPHの上昇やカルシゥムの補給に使用します。

また殺菌作用もありますから、消毒目的でも使用します。

 

苦土石灰は、炭酸カルシゥムと炭酸マグネシゥムが主な成分です。

消石灰との違いは、苦土石灰にはマグネシゥムの成分も含まれていることです。

 

土壌のPHの上昇やカルシゥムとマグネシゥムの補給に使用します。

 

土壌に苦土(マグネシゥム)が欠乏すると、

葉が黄色くなり枯れていくことがあります。

消石灰、苦土石灰はこんな時に使う!効果や使い分けについて解説!

野菜のほとんどは、中性からアルカリ性を好みます。

しかし日本は雨が多いため、カルシゥムが流されてしまい土壌は、酸性に傾きやすい傾向があります。

 

そのため畑には、
作物を作る前に消石灰をまいて、

土壌のPHを中性(5.5~6.5)かアルカリ性(6.0~7.0)にしておく必要があります。

 

雨で流された、カルシゥムの補給とPHの矯正のために消石灰をまきます。

 

作物のカルシゥムの補給とPHの矯正に加えて、葉緑素を作る大事な成分であるマグネシゥムも補給したい場合は、苦土石灰をまきます。

 

消石灰には、カルシゥムは含まれていませんので、作物のカルシゥムの補給とPHの矯正だけなら、消石灰にするという使い分けが必要です。

消石灰と苦土石灰の混ぜ方のコツは?撒き方など上手な使い方とは?

野菜のほとんどは、中性からアルカリ性を好みますが、正確には植え付けする作物の、好むPHを調べて、土壌をそのPHに調整します。

 

市販のPH測定器で土に差し込むことで、簡単に測定できるものがありますので、あなたの畑のPHを測定して正確なPH値を知ることが必要です。

 

日本の土壌は、酸性が多いので、ほとんどがPHを上昇させるために消石灰か苦土石灰を1㎡当たり100~200gを畑に、手でまいてから耕運機でゆっくり掘り土に混ぜる必要があります。

 

掘った後には、消石灰や苦土石灰が完全に土に馴染むまでは、1~2週間かかりますので、そのまま、放置しておきましょう。

 

1回の散布でPHが0.5上昇するそうです。

まとめ

消石灰や苦土石灰は、あくまで、土壌改良剤です。

ですから、作物を成長させるためには他にも科学肥料や有機肥料が必要です。

 

その昔、化学肥料などなかった時代には、人糞や牛、ニワトリなどの糞や残飯、を有機肥料として使い、作物を育てていました。

 

江戸時代に多くの一般庶民は、長屋に住んでいましたが、長屋には共同便所があり、そこの人糞は、大家さんの所有物だったようです。

 

大家さんは、それを農家に売って、たいそう儲けたという話が載っていました。

 

長屋の人から家賃を取り、糞は農家に売って金にする、

いつの世にもお金儲けの上手な人は、いるもんですね!!