馬は古来より人間の生活になくてはならないパートナーでした。
移動のため、酪農のため、戦のため…。
そんな人間の歴史に深く寄り添う馬ですが、我々が意外に知らないこともたくさんあります。
代表的なことで言いますと、馬のオスとメスの違いです。馬のオスとメスには実は特有の呼び方が存在します。
知ってるようで知らない馬のオスとメスの呼び方やその違いについてここでしっかりと理解をしていきましょう!
目次
馬はオス・メスではなく「牡」「牝」?読み方や根拠について知りたい
まず第一に馬はオス・メスとは言いません。
オスの馬の場合「牡馬」、メスの馬の場合「牝馬」と呼びます。
…この読み方、あなたはわかりますか?
競馬を趣味としている方には常識かもしれませんが、そうでない方にとってはなかなか難しいと思います。
正解は「牡馬」は「ぼば」、「牝馬」は「ひんば」という読み方になっています。
この牡牝ですが、牛編が付いている通り、一般的には牛、馬、羊などのひづめがついた家畜動物に用いられます。
この牡牝ではなく、よく見かける雄雌はここまで限定的な使い方をせず、動物全般のオスメスの区別で用いられられます。
このように区別はしていますが、実際はそこまで厳格に区別をしているわけではなく、動物だったら牡牝、雌雄、オスメスは結構ごっちゃになっています。
しかし馬の場合は競馬などの公的競技性から厳密に区別され、牡馬、牝馬と呼ぶことが一般的な常識となっています。
馬のオス、メスは◯◯を見れば分かる?!見分け方を知りたい!
さて馬のオス、メスの呼び方を分かったところで、実際の見分け方を解説していきましょう。
馬に限らず、動物のオスとメス見分け方はやはり生殖器を確かめるのがてっとり早いです。
長年馬の世話をしている厩舎の方は、顔を見れば見分けることもできるらしいですが…
牡馬の後ろ足の股の間には男性器がついています。
また馬の個体にもよるのですが、一般的に牡馬は牝馬よりも大きな体つきをしており、気性が荒いと言います。
これらの特徴で大まかに馬のオスメスは見分けることができます。
馬はオス、メスどっちが速い?競走馬の雌雄に能力差はあるの?
では馬のオスとメスではどっちが早いのでしょうか?
結論から言いますと、一般的にはオスである牡馬の方が速いと言えます。
人間でもそうですが、オスの方が筋肉量が多いために速く走れます。
そのためレースでも、馬のオスとメスによる能力差をなくすために、メスである牝馬限定のレースが行われます。
逆にオスである牡馬限定のレースは存在しません。
ですので、能力のある牝馬がこちらのレースに出場することに問題はありません。
実際にオスとメスが混合で開催されるレースで、メスである牝馬が優勝することはめずらしくないです。
そのため、オスとメスでどちらの方が速いと言われればオスの方が速いですが、実際には競走馬の個体能力によるところが大きいと言えます。
まとめ
馬のオスとメスの違いについて理解はできたでしょうか?
馬の基礎知識が理解できたら、ぜひ競馬場に足を運んでみて実際に美しく走る馬を目に焼き付けてみてくださいね!!