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【まとめ】違いが知りたい!! CEO、社長、会長、 一番エライのは誰??

先日、日産自動車のカルロス・ゴーン氏が逮捕されましたが

彼は複数の会社の会長、CEO、社長という肩書を持っていました。

皆さんの中にも

「CEO・社長・会長 一番エライのは誰?」

「それぞれの役割と違って何?」

と疑問を持たれた方もいるかもしれません。

そこで今回はCEO、取締役、社長、会長の

それぞれの違いや、誰が一番エライのか?

更にはCEOやCOOなど「CxO」と言われる

肩書について徹底調査してみました!

 

目次

【結論】代表取締役・会長・CEO・社長、誰が一番エライ?

まずは、各役職の定義から。

役職名 定義
代表取締役 会社法に定められている取締役会の代表
社長 会社のトップであり、会社のあらゆる監督・業務執行を担う
会長 社長を退いた人の名誉職
CEO 会社の業務執行における最高責任者

法的根拠があるのは「代表取締役」だけです。

その他の役職はただの職責名です。

なので会社ごとに意味や順位は異なることもあります。

法律的な順位(会社法)

順番 役職名
1 代表取締役
2

会長・CEO・社長(法的根拠は無し)

世間一般な解釈(会社による)

順番 役職名
会長
代表取締役
CEO・社長

 

結局のところ、

「社長」・「CEO」・「会長」・「取締役」の中で

一番エライの誰なのかという問の答えは…

こうなります。

「一番エライ」=「権威がある」という意味ならば、

「会長」を一番エライ役職としている会社が多い。

しかし、

「代表取締役」以外の役職には法的な根拠はない。

役職には公的な基準がある訳ではなかったんですね。

CEOは社長じゃないの?分かりにくいCxOの意味を知りたい!

日本人にはイメージしづらい役職名CxO。

正式名が思い出すことが出来れば

何を管理している役職なのかイメージするのも容易です。

■CEO(Chief Executive Officer)
一般的にアメリカ型の企業における業務執行役員のトップ。
会社の経営方針の決定を行い、最終責任を負うポジション。
日本では最高業務執行責任者などと訳される。

■COO(Chief Operating Officer)
最高執行役員。
CEOの決定を執行して行くための責任者のこと。

■CAO(Chief Administrative Officer)
最高総務責任者。
会社の経理や総務などの管理部門全体を取りまとめる。

■CAO(Chief Analytics Officer)
最高分析責任者。
経営データの収集や分析、活用を行う。

■CFO(Chief Financial Officer)
最高財務責任者。
財務に関する業務執行を統括する。

■CSO(Chief strategy officer)
最高戦略責任者。
経営戦略やグループ企業の事業戦略統括を行う。

■CSCO (Chief Supply Chain Officer)
原料の段階から製品やサービスが消費者の手に届くまでの全プロセスの繋がりを管理するサプライチェーン責任者。

■CKO (Chief Knowledge Officer)
最高知識責任者。
知識の保存により企業価値が最大限になるように保障する役割を担う。

■CLO(Chief Legal Officer)
最高法務責任者。
企業の事業活動に伴って発生するさまざまな法的問題の解決を担当。

■CMO(Chief Marketing Officer)
最高広報責任者。
会社の顧客やメディアに向けたPRを統括。

■CIO(Chief Information Officer)
最高情報責任者。
情報管理や情報システム戦略の立案、執行を行う。

■CISO(Chief Information Security Officer)
最高情報セキュリティ責任者。
会社の情報セキュリティ対策の運用を管理する。

■CTO(Chief Technology Officer)
最高技術責任者。
会社の主要な技術的役割を担い、技術的方向性の決定や研究開発のビジネス的な監督を行う。

■CAO(Chief Accounting Officer)
最高会計責任者。
株主や債権者から投資または融資された資金の管理保全、運用の統括を行う。

■CBO(Chief Branding Officer)
最高ブランド開発責任者。
会社のブランド戦略を担当する。
有名スポーツ選手などの著名人が就任するケースもある。

■CBO(Chief Business Officer)
最高業務責任者。
事業部門及び営業部門を統括する責任者。

■CDO(Chief Development Officer)
最高開発責任者。
技術開発の全体的な最適化を監督する。

■CHO(Chief Human resource Officer)
最高人事責任者
経営幹部職として人事機能を統括する。
一般的は人事部門のトップである人事部長との違いは、CHOが経営陣として経営に参画する権限がある点。

■CLO(Chief Leaning Officer)
最高人材育成責任者 。
効果的な組織運営を実現し、組織の成長を実現する人材の中長期的な育成を担う。

■CRO(Chief Risk Officer)
最高リスク管理責任者。
会社を取り巻く様々なリスクを管理する。

■CVO(Chief Visionary Officer)
最高事業計画責任者。
最高ヴィジョン策定責任者とも。
社風作りや人材の育成など、会社内の「人」に関する管理を担う。

■CPO(Chief Privacy Officer)
最高個人情報保護責任者。
一貫した情報保護戦略や方針を立て、各部門の情報保護を監視、監督する。

■CPO(Chief Production Officer)
最高生産管理責任者
会社の生産能力や在庫の分析、受注状況を見通すなどの生産に関する管理を行う。

■CPO(Chief Project Officer)
最高計画責任者
会社として組織的、戦略的に行われるプロジェクトを管理する。

■CSO(Chief Safety Officer)
最高安全管理責任者
会社の安全や衛生を管理する最高責任者。

■CQO(Chief Quality Officer)
最高品質管理責任者
商品の品質を管理する最高責任者。

まとめ

いかがでしたか?最近は「会長兼CEO」という役職

をよく見かけるようにもなりました。

カルロス・ゴーン氏の逮捕前の役職は

「代表取締役会長兼CEO」でした。

なぜこんな役職になっているのか気になりますが、

これは報酬を高く算定するために付けられた

役職であるという説が有力です。

複数の役員報酬を積み重ねることで

高額報酬を得るためにこのような長ったらしい

役職にする行為は組織内でよく見られます。

今後ニュースで役員の役職名を見たときに

こういった背景があることを知っていると

さらにニュースが面白く感じられると思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。