景気の回復を受け最近は未経験でも外資系コンサルへ転職を希望する人が増えているそうです。
でもコンサルが未経験の人にとって気になることもあります。
「コンサルの仕事はやっぱり激務なの?」
「コンサルの面接ってどんな内容なの?」
そこで今回は、
初めて外資系コンサル会社に転職を希望する方に向けて、コンサルの面接の流れやコツについて管理人の経験を織り交ぜながら紹介してみたいと思います。
目次
外資系コンサルの仕事内容って?めっちゃ忙しいのには理由があった!
外資系コンサルの仕事がめっちゃ忙しいのは何故でしょうか?その理由は仕事内容と段取りにあります。
【外資系コンサルの仕事が忙しい理由】
- 資料作成に掛ける時間が非常に多いから
- 内部ミーティングに掛ける時間が非常に多いから
- 未経験の業界を担当する場合知識習得に時間がかかるから
たとえば、あなたがクライアントにある資料作りを依頼されたとします。
あなたは依頼された分野について知識や経験はほとんど持っていません。
資料は3日後にクライアントに提出すると約束しました。
この場合あなたが調査および資料作りに使える時間は一体どのくらいだと思いますか?
長くてせいぜい1~1.5日程度です。
え、そんなに少ないの??
と思うかも知れませんが、これが普通です。
調査自体を専門にやってくれる部署を持つコンサル会社もありますが、
それ以前の前提知識はあなたが自分で身につける必要があります。
そして、コンサルは目に見える製品を売る代わりに、クライアントの課題を明らかにして、その解決方法を売って商売をしています。
従って、見に見える唯一の納品物である「資料」の中に誤字脱字、体裁崩れなどのミスがあることは決して許されません。
これをやってしまうとクライアントからの信用を一気に失います。
従って資料の内容はもちろんのこと見てくれに対するこだわりも半端ありません。かなりハイレベルなクオリティを要求されます。
次に示すのは一例ですが、コンサルがクライアントに資料が提出されるまでに、様々な仕事内容があります。
内容はもちろんのことですが、
用語や文章の表現、図、グラフの使い方、余白など資料の体裁にに対して非常に細かいチェックが入ります。
はじめての人が見たら
「ココまでやるのか?」
と驚くと思います。
【外資系コンサルの仕事内容】
1. 内容を内部ミーティングで決定
2. 資料作成
3. 内部レビュー
«修正»
4. マネージャー、パートナーのレビュー
«修正»
5. 内部レビュー
«修正»
6. マネージャー、パートナーの承認
7.クライアントへ資料提出
クライアントから依頼を受けた時点で内部ミーティングを始め、その日の晩には資料を作り始めます。
翌日の正午にはドラフトを完成させ、午後から内部レビューを開始しなければなりません。焦りますよね?
内部レビューの後に仮説が間違っていた場合、深夜に会議がスタートして再度仮説を立て直すなんてこともザラにあります。
従ってこういった内部レビューや想定外の事まで考えて仕事を進めざるを得ないんです。
上記の理由からコンサルは激務だと言われているのです。
お分かりいただけたでしょうか?
外資系コンサルの面接では何を聞かれるの?元社員が教える質問内容
管理人(中途)が外資系コンサルの面接で聞かれる内容はこのようなものでした。
外資系コンサルの面接で聞かれた内容(ITコンサル)
- あなたについて3分間プレゼンをしてください。
- あたたが過去に携わったプロジェクトについて詳しく教えてください。
- 仕事で困難に直面した時にどう解決していきますか
- きつい仕事です。メンタルは大丈夫ですか?
- 仲間と意見が対立した場合あなたはどう対応しますか?
ロジカルシンキング系の質問はありませんでしたが、Versantという英語の試験を受けました。
この試験は完全に会話のみの試験なので一朝一夕に対策ができるというものではありませんが、時間がある人は試しに受けてみると良いと思います。
外資系コンサルの年収は高くないってホント?年収アップは〇〇次第?
外資系コンサルの年収ってポジションによっては大して高くないのは本当です。
マネージャー職以上のポジションでなければ思ったほど年収アップはしないと思ったほうが良いでしょう。
【外資系ITコンサルの年収(目安)】
ポジション | 年収レンジ |
アソシエイト | 650万~ |
シニア・アソシエイト | 750万~ |
マネージャー | 1100万~ |
シニア・マネージャー | 1500万~ |
ディレクター | 2000万~ |
パートナー | 3000万~ |
年収レンジは各ポジション毎にさらに数段階に細かくランク分けがあるため、外資と言っても伝統的な日系企業のような給与体系になっている会社が多いと思います。
コンサル未経験で入社する場合は、アソシエイトかシニア・アソシエイトになることが多いと思います。
いきなりマネージャー職から始めることも出来ます。
しかし相当なハードワークは避けられずプライベートが犠牲になっても構わないという覚悟がなければ止めたほうが無難でしょう。
まとめ
管理人はコンサル未経験で、外資系ITコンサル会社に転職した経験があります。
もともと37歳まで走り屋兼フリーターというクソ人間でしたが一念発起して上京。
半年間専門学校に通い37歳の時奇跡的に未経験でIT業界に就職しました。
それから6年、経験を積んだ管理人は43歳の時に外資系ITコンサル会社にこれまた奇跡的に転職に成功しました。
当時私が行ってきた業務や業界の経験を持っている人材が少なかったことが転職成功の勝因だと思っています。
ディレクターが業界歴の少ない私のことを非常に好意的な目で受け入れてくれたのを今でもよく覚えています。
私もコンサルの仕事に多少なりとも憧れがあったので充実した毎日を送っていました。
しかし、入社後最初にアサインされたジョブにはちょっとした問題が仕掛けられていました。
そのプロジェクトのPMOは何かあると直ぐに怒鳴り散らす超キレキャラのおじさんで、プロジェクトはジョイン前から既にプチ炎上。。
メンバー間の仲も悪く、険悪なムードが漂っていました。
何も知らない新人が最初に入るプロジェクトとしては中々のハズレくじお膳立てです…笑
深夜1,2時退社なんて当たり前、タクシーで帰宅した後4時間程度寝た後、朝8時にはオフィスに出勤して仕事をする日々を1ヶ月半近く続けていたら
日中も耳鳴りや吐き気が収まらなくなってくるなど心身が悲鳴をあげはじめました。
そして半年後には、もうとてもやってられん…状態になり上司に辞職願を出すことに決めました。
PMOからのパワハラは相当陰湿なものでした。
数百ページに及ぶ資料が出来上がった後、
「あ、ごめん言い忘れたけどこれ
英語でも作ってほしかったんだよね。
今からやってくれない?明日の朝までに。」
「子供が熱がでたから病院行かないといけないから〇〇やっておいてくれない?急ぎで。」
と彼の仕事までカバーしたりともうやりたい放題でした。
そのPMOは情報を意図的に隠蔽して嫌がらせすることが大好きな人でした。
そんなことすれば自分も困るだけだと思うんですけどね。
後から同僚にPMOのことを聞いたら、そのPMOと管理人の給与にあまり差がなかったのが気に食わなかったとのこと。。
マジか。。正直そんなクソみたいな理由で今どきパワハラする奴なんかいるんだ。。。
とあっけに囚われました。
やられたこっちは本当にたまったもんじゃない!
こんな感じで胡散臭い人たちも一定数いるし人間関係の闇の部分が他より多く見え隠れする業界なんだと思います。
それでも私はコンサルの仕事内容自体は今でも好きです。
誇りを持てる素晴らしい仕事だと思います。
たった6ヶ月間しかもたず情けない結果に終わりましたがそこでは、まるで悟空が「精神と時の部屋」で修行をしたかのような濃厚な日々を過ごせたと感謝しています。
パワハラを除けば…笑
そして外資系コンサルで学んだスキルは後々の仕事にも大いに役立っています。
問題解決力が大幅にアップしたと思っています。
障害や顧客とのトラブルが発生しても以前のように慌てふためくことはなくなりました。
ロジカルシンキングや問題解決力はコンサルだけではなく、全てのビジネスマンが必要とするものです。
書籍でコンサルのエッセンスだけでも学んで見ることは今後のあなたの人生に大いに役立つハズです。
このブログの読者の中にも昔の管理人のように転職や仕事の悩みを抱えている方がおられるかもしれません。
もし良かったら皆さんの悩みや相談をこのブログにコメントしてみてください。可能な限りお答えしたいと思っています。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。