外資系コンサルに転職するもわずか半年で辞めた43歳元フリーターの告白

仕事

景気の回復を受け最近は未経験でも外資系コンサルへ転職を希望する人が増えているそうです。

でもコンサルが未経験の人にとって気になることもあります。

「コンサルの仕事はやっぱり激務なの?」
「コンサルの面接ってどんな内容なの?」

そこで今回は、

初めて外資系コンサル会社に転職を希望する方に向けて、コンサルの面接の流れやコツについて管理人の経験を織り交ぜながら紹介してみたいと思います。

目次

外資系コンサルの仕事内容って?めっちゃ忙しいのには理由があった!

外資系コンサルの仕事がめっちゃ忙しいのは何故でしょうか?その理由は仕事内容と段取りにあります。


【外資系コンサルの仕事が忙しい理由】

  • 資料作成に掛ける時間が非常に多いから
  • 内部ミーティングに掛ける時間が非常に多いから
  • 未経験の業界を担当する場合知識習得に時間がかかるから

たとえば、あなたがクライアントにある資料作りを依頼されたとします。

あなたは依頼された分野について知識や経験はほとんど持っていません。

資料は3日後にクライアントに提出すると約束しました。

この場合あなたが調査および資料作りに使える時間は一体どのくらいだと思いますか?

長くてせいぜい1~1.5日程度です。

え、そんなに少ないの??

と思うかも知れませんが、これが普通です。

調査自体を専門にやってくれる部署を持つコンサル会社もありますが、

それ以前の前提知識はあなたが自分で身につける必要があります。

そして、コンサルは目に見える製品を売る代わりに、クライアントの課題を明らかにして、その解決方法を売って商売をしています。

従って、見に見える唯一の納品物である「資料」の中に誤字脱字、体裁崩れなどのミスがあることは決して許されません。

これをやってしまうとクライアントからの信用を一気に失います。

従って資料の内容はもちろんのこと見てくれに対するこだわりも半端ありません。かなりハイレベルなクオリティを要求されます。

次に示すのは一例ですが、コンサルがクライアントに資料が提出されるまでに、様々な仕事内容があります。

内容はもちろんのことですが、

用語や文章の表現、図、グラフの使い方、余白など資料の体裁にに対して非常に細かいチェックが入ります。

はじめての人が見たら
「ココまでやるのか?」
と驚くと思います。


【外資系コンサルの仕事内容】

1. 容を内部ミーティングで決定
2. 資料作成
3. 内部レビュー
«修正»
4. マネージャー、パートナーのレビュー
«修正»
5. 内部レビュー
«修正»
6. マネージャー、パートナーの承認
7.クライアントへ資料提出


クライアントから依頼を受けた時点で内部ミーティングを始め、その日の晩には資料を作り始めます。

翌日の正午にはドラフトを完成させ、午後から内部レビューを開始しなければなりません。焦りますよね?

内部レビューの後に仮説が間違っていた場合、深夜に会議がスタートして再度仮説を立て直すなんてこともザラにあります。

従ってこういった内部レビューや想定外の事まで考えて仕事を進めざるを得ないんです。

上記の理由からコンサルは激務だと言われているのです。

お分かりいただけたでしょうか?

外資系コンサルの面接では何を聞かれるの?元社員が教える質問内容

管理人(中途)が外資系コンサルの面接で聞かれる内容はこのようなものでした。


外資系コンサルの面接で聞かれた内容(ITコンサル)

  • あなたについて3分間プレゼンをしてください。
  • あたたが過去に携わったプロジェクトについて詳しく教えてください。
  • 仕事で困難に直面した時にどう解決していきますか
  • きつい仕事です。メンタルは大丈夫ですか?
  • 仲間と意見が対立した場合あなたはどう対応しますか?

ロジカルシンキング系の質問はありませんでしたが、Versantという英語の試験を受けました。

この試験は完全に会話のみの試験なので一朝一夕に対策ができるというものではありませんが、時間がある人は試しに受けてみると良いと思います。

外資系コンサルの年収は高くないってホント?年収アップは〇〇次第?

外資系コンサルの年収ってポジションによっては大して高くないのは本当です。

マネージャー職以上のポジションでなければ思ったほど年収アップはしないと思ったほうが良いでしょう。

【外資系ITコンサルの年収(目安)】

ポジション 年収レンジ
アソシエイト 650万~
シニア・アソシエイト 750万~
マネージャー 1100万~
シニア・マネージャー 1500万~
ディレクター 2000万~
パートナー 3000万~

年収レンジは各ポジション毎にさらに数段階に細かくランク分けがあるため、外資と言っても伝統的な日系企業のような給与体系になっている会社が多いと思います。

コンサル未経験で入社する場合は、アソシエイトかシニア・アソシエイトになることが多いと思います。

いきなりマネージャー職から始めることも出来ます。

しかし相当なハードワークは避けられずプライベートが犠牲になっても構わないという覚悟がなければ止めたほうが無難でしょう。

まとめ

管理人はコンサル未経験で、外資系ITコンサル会社に転職した経験があります。

もともと37歳まで走り屋兼フリーターというクソ人間でしたが一念発起して上京。

半年間専門学校に通い37歳の時奇跡的に未経験でIT業界に就職しました。

それから6年、経験を積んだ管理人は43歳の時に外資系ITコンサル会社にこれまた奇跡的に転職に成功しました。

当時私が行ってきた業務や業界の経験を持っている人材が少なかったことが転職成功の勝因だと思っています。

ディレクターが業界歴の少ない私のことを非常に好意的な目で受け入れてくれたのを今でもよく覚えています。

私もコンサルの仕事に多少なりとも憧れがあったので充実した毎日を送っていました。

しかし、入社後最初にアサインされたジョブにはちょっとした問題が仕掛けられていました。

そのプロジェクトのPMOは何かあると直ぐに怒鳴り散らす超キレキャラのおじさんで、プロジェクトはジョイン前から既にプチ炎上。。

メンバー間の仲も悪く、険悪なムードが漂っていました。

何も知らない新人が最初に入るプロジェクトとしては中々のハズレくじお膳立てです…笑

深夜1,2時退社なんて当たり前、タクシーで帰宅した後4時間程度寝た後、朝8時にはオフィスに出勤して仕事をする日々を1ヶ月半近く続けていたら

日中も耳鳴りや吐き気が収まらなくなってくるなど心身が悲鳴をあげはじめました。

そして半年後には、もうとてもやってられん…状態になり上司に辞職願を出すことに決めました。

PMOからのパワハラは相当陰湿なものでした。

数百ページに及ぶ資料が出来上がった後、

「あ、ごめん言い忘れたけどこれ
英語でも作ってほしかったんだよね。
今からやってくれない?明日の朝までに。」

「子供が熱がでたから病院行かないといけないから〇〇やっておいてくれない?急ぎで。」

と彼の仕事までカバーしたりともうやりたい放題でした。

そのPMOは情報を意図的に隠蔽して嫌がらせすることが大好きな人でした。

そんなことすれば自分も困るだけだと思うんですけどね。

後から同僚にPMOのことを聞いたら、そのPMOと管理人の給与にあまり差がなかったのが気に食わなかったとのこと。。

マジか。。正直そんなクソみたいな理由で今どきパワハラする奴なんかいるんだ。。。

とあっけに囚われました。

やられたこっちは本当にたまったもんじゃない!

こんな感じで胡散臭い人たちも一定数いるし人間関係の闇の部分が他より多く見え隠れする業界なんだと思います。

それでも私はコンサルの仕事内容自体は今でも好きです。

誇りを持てる素晴らしい仕事だと思います。

たった6ヶ月間しかもたず情けない結果に終わりましたがそこでは、まるで悟空が「精神と時の部屋」で修行をしたかのような濃厚な日々を過ごせたと感謝しています。

パワハラを除けば…笑

そして外資系コンサルで学んだスキルは後々の仕事にも大いに役立っています。

問題解決力が大幅にアップしたと思っています。

障害や顧客とのトラブルが発生しても以前のように慌てふためくことはなくなりました。

ロジカルシンキングや問題解決力はコンサルだけではなく、全てのビジネスマンが必要とするものです。

書籍でコンサルのエッセンスだけでも学んで見ることは今後のあなたの人生に大いに役立つハズです。

このブログの読者の中にも昔の管理人のように転職や仕事の悩みを抱えている方がおられるかもしれません。

もし良かったら皆さんの悩みや相談をこのブログにコメントしてみてください。可能な限りお答えしたいと思っています。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

6 件のコメント

  • 初めまして、ブログを拝見してご連絡させて頂きました。
    現在外資系コンサルティングファームに在籍しておりますが、まだ勤続年数は1年と経っておりません。
    しかし、管理人さんが仰っていた通り、パワハラや長時間労働の積み重なりで、今後の進退について悩んでいます。

    パワハラ上司のfirstジョブから自らリリースを申し出たこともあり、評価は最低を付けられています。(一方2つ目のジョブでは評価頂いています)
    またfirstジョブの評価により人事部からPIPを通知されております。

    1年未満(9ヶ月)のため、気持ちの整理が付かず、なかなか踏ん切りが付けられずにおります。

    お忙しいところ申し訳ございませんが、アドバイス頂けますと幸いです。

    宜しくお願い致します。

  • SEOさん初めまして、コメントありがとうございます!

    パワハラと長時間労働が重なってのご勤務はさぞかし大変だったことでしょう。
    そんな過酷な状況にも耐えて9か月間、頑張ってこられた自分をまずはほめてあげてください。

    文面から察するにこのまま続けるよりも、まずは今の業務と並行して転職活動を始めてもよい段階かと感じました。
    求人は景気に敏感に反応するといいますが、私ならコロナ禍による経済活動への影響がより深刻になる前に、逃げ道だけは確保しておこうかな、と思いました。コンサル業も、景気に非常に影響を受けやすい業種ですので、今後も安泰とは言えませんよね。

    1年未満で辞めることに対する抵抗感、すごくよくわかります。私も同じでしたから。
    「たかが仕事」と割り切れそうなら、現在のお仕事を続けられてもよいかもしれませんが、自分の命を懸けてまでやる仕事はこの世の中には無い、と私は思います。

    私はマイクロマネジメントという名のパワハラに耐え切れなくなり、コンサルを半年間で辞めました。
    その後、従業員5人程度の小規模外資ITベンダーに転職し、日本拠点の代表に就きましたが、転職して本当に良かったと思っています。
    万年スタートアップなんてネタにされるような小さな会社ですが、恵まれたメンバーと和気あいあい楽しく仕事をしています。
    給料もアップしましたし、自由な時間も増えました。
    たった6か月のコンサルでしたが、そこで得た問題解決力が今の仕事でも十分活かされています。

    職場を変えることは逃げではありません。

    中途入社した同期の中には「コンサルなんて自分に合わない」と言って1か月でさっさと辞めていった男もいましたが、彼も転職先で充実した生活をしています。

    どうぞご無理をされることなく、まずはご自身の身体を第一にしてください。健康ならまたチャンスはいくらでもあります。
    SEOさんのご状況が良くなることを心から祈っています!

    ※余計なお世話かもしれませんが、パワハラの証拠はとっておいたほうが良いと思います。退職するときに、HRに対して何かと役立つと思います。

  • Kiyoshi さん、お返事頂きありがとうございます。
    8月頭にプロジェクトを終えて、アベイラブル期間なので転職を視野に入れて行動したいと思います。
    またパワハラの証拠ですが、主に口頭で行われることが多く、手元に情報がないです。。(プロジェクトリリース時には人事には報告しましたが、、)

    質問ばかりで恐縮ですが、Kiyoshi さんは転職活動中どのような軸で会社を見ていたのでしょうか。
    外資コンサルを経験して、会社への見方はだいぶ変わったのではないかなと思っています。

  • SEOさん、ご質問ありがとうございます!
    転職活動の際には

    外資系、小規模企業(従業員5人以下)に的をしぼりつつ、役職はできるだけ上を狙いました。
    優先度的には、小規模企業>外資系>上位の役職 といった感じだったと思います。

    そして、コンサルになる前にしていた仕事で得たスキル(IT業界でソフトウェア会社のプリセールスSEをしておりました)が活かせる業種を探しました。

    ITコンサルも一応半年間していたので、そのスキルを活かせないかと考え、他のファームの面接も受けてみました。まったくの畑違いの仕事も検討しましたが、年齢が43歳でしたので、ゼロスキルで挑む勇気はなかったです。

    いずれにしても、SEOさんご自身が積んできたご経歴の中で、武器として一番強そうなものを見極め、あまり時間を掛けずに3か月くらいで決めてやるくらいのつもりで、活動されることをお勧めします。

    私は、大企業特有のヒエラルキーとそこに媚びへつらい、仲間を蹴落とすような連中が嫌いなだけで、コンサルという仕事自体は嫌いではありませんでした。(もしかしたら、SEOさんも同じ心境かもしれませんね。)

    給料に見合った働きをしていないパートナー連中の高い給料を稼ぐために我々シニアソ、マネージャーなどの働きアリ達が身を粉にして働くスタイルは、いかがなものかと思います。

    私が現在所属する会社は、とても小さな会社ですが、そこで日本拠点の代表を任されています。拠点のマーケット戦略の立案やパートナー開拓等を立て、実行する権限も与えられています。責任も重くなりましたが、ここで、コンサル時代に培ったスキルを、実践で役立たせることができていますので、今の職務から十分満足感を味わっています。「鶏口となるも牛後となるなかれ」です。

    コンサルに未練があるなら、また元気になってから挑戦されてもよいと思います。
    私が勤務していたコンサル会社でも、事業会社⇒コンサル⇒事業会社⇒コンサルという出戻りをしている方がいました。

    HRに報告しておられるのであればパワハラの証拠はとらなくてもよいと思います。
    HRでも記録は残されているハズなので大丈夫だとは思いますが、念のため、自分用に日付や言われたこと等は覚えている範囲でメモを残しておいたほうがよいかもしれません。

    気になることがあれば、いつでもコメントしてください。
    SEOさんの参考になればうれしいです。

  • Kiyoshiさん
    ご返信ありがとうございます。
    非常に参考になるお話でとても助かっています。
    本日人事を含めて面談をしたのですが、やはりfirstジョブのパワハラ上司からの評価により今回の退職勧告に繋がったのだと理解しました。
    またご相談させて頂くことがあるかもしれませんが、その際は宜しくお願い致します。

    お忙しい中、毎回ご返事頂けたこと本当に助かりました。改めて感謝申し上げます。

  • パワハラ上司のせいで評価に影響がでてしまうのは本当に残念であり理不尽さを感じますが、数年後に新たな道を切り開くきっかけになったと、SEOさんがそう言える日が来ることを心からお祈りしています。頑張ってください!

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