登山動画の為に揃えておきたい3つのGoProアクセサリーとは?

アウトドア

山登りの楽しい思い出を臨場感あふれる形で記録したいのなら動画撮影は外せません。スマホでも登山動画を撮ることは出来ますが、撮影時にポケットから「出したり」「しまったり」というアクションはチョット面倒ですよね。

そんな時にオススメなのがアクションカムと呼ばれるアウトドアユースに特化した
超小型ビデオカメラです。アクションカムは衝撃や水濡れにも強くコンパクトで身体に一度固定
したらその後は手ぶらで撮影が出来るため「カメラを構える」という動作から完全に開放されます。さながら自分専属のカメラマンを登山に同行させているようなイメージといえます。

今回はアクションカム界の横綱GoProで登山動画を撮ってみたいと考えている方に全力でオススメしたいGoProマウントアクセサリーを紹介したいと思います。

目次

GoProをどこに固定するか決める

まず、GoProで登山動画を撮影するために考えなければならない事はズバリ「カメラをどこに固定すべきか?」という問題です。

GoProを固定できるポイントは大きく分けて次の3箇所になりますが、先に結論から言いますと「ザックの肩ベルト」への装着を強くオススメします。

肩ベルトへの装着ならGoProの向きや状態を目視できるので、後で確認したら何も撮れていなかった。。なんていう哀しい事態は避けられますし、バッテリー交換も他の方法に比べかなり楽に行えるからです。

以下にGoPro装着の3つのポイントごとの、メリット・デメリットについてまとめてみました。

  • ザックの肩ベルト(オススメ!)
    コスト★☆☆
    パフォーマンス★★★

胴体の動きと連動する動画が撮れる。撮りたい方向に胴体を向けてあげる必要があるが、カメラへのアクセスは他の装着方法と比べて一番ラク。取り付け位置や斜面の勾配によっては腕や手が入り込むことがある。

Peak Design Capture
P.O.V キット
GoProカルマグリップ

  • ヘルメット・キャップ
    コスト★★★

    パフォーマンス★☆☆

首の動きと連動する動画が撮れる。自分が見たものをそのまま撮りたい場合にオススメ。手や腕が動画に入り込むことがないので視界良好な動画が撮れる。稜線での撮影にオススメ。

GoPro ヘッドストラップ&クリップ

  • 胸部
    コスト★★☆
    パフォーマンス★☆☆

体の中心に近いため他の装着方法と比べ、一番臨場感のある動画が撮れる。取り付け方法によってはカメラが身体の動作を妨げてしまいストレスに感じることも。ウェアを着替える時に取り外しが少々面倒。

GoPro チェストマウント ハーネス
GLIDER ネックハウジングマウント 

それぞれのメリットを活かしてハイクアップ時などメインの撮影時はザックの肩ベルトに装着し、稜線や山頂ではヘルメットやキャップにクリップで装着するのが良いでしょう。

これがGoProマウントの完成形

先ずは完成形から御覧ください。

ザックの肩ベルトにジンバルとともにGoProが綺麗に収まっているのがお分かりいただけるかと思います。両手は完全にフリー、ジンバルのおかげでブレとは無縁の非常に滑らかな動画が撮影可能になるなど登山動画撮影の理想形と言えるマウント方法だと言えます。この写真の中で使われているアクセサリーはこちらです。

Peak Design Capture
P.O.V キット
GoPro カルマグリップ

この組合せで撮影した動画はこちら
それではこれから、この3つのパーツについて簡単に説明をしていきたいと思います。

Peak Design Capture V3

     

Peak Design Capture V3はザックの肩ベルトにカメラを脱着できるマウント用のアクセサリーです。この写真のような2枚の金属プレートでザックの肩ベルト部を裏側と表側から挟んで、ネジで固定して装着します。でも、どんなザックならCapture V3を装着出来るのか気になりますよね。

メーカーが公表している外寸はこちらです。

<外寸>
高さ4.0 cm 幅8.3 cm  奥行き2.0 cm

ただし、ちょっとだけ注意が必要です。Capture V3には固定用の貫通ボルトが左右に2本通っているので「外寸=通せるベルトの幅」にはなりません。実際に通すことが可能な肩ベルトの幅はCapture V3の外寸より狭くなります。有効幅はこちらです。

<Capture V3の有効幅>
幅 5.1cm

この寸法に収まっていればCapture V3を問題なく装着できます。当たり前ですね。。でも実際はこの寸法に収まるような細身の登山用ザックは少ないのではないかと思います。私のザックの肩ベルトも35Lでそれ程大きい物ではありませんが、幅は7.1 cmもあり、Capture V3の有効幅を余裕で2 cmオーバーしていました。

 
でも心配は無用です。このようにしっかりと装着できました。大半の登山用ザックの肩ベルトには、柔らかい素材が使われているので多少幅や厚みがオーバーしたとしてもベルト側がクシャっと変形するので、問題なくCaptureを取り付けることができるのです。つまり寸法については余程の幅広の肩ベルトではない限り問題ないと言えます。

この通りベルト側面が潰れてしっかりと装着できているのがお分かりいただけるかと思います。

Peak Design P.O.V. キット


POV(Point Of View)キットはCaptureにGoProを取り付けるためのマウントです。GoProを取り付けるためにはCapture V3とP.O.Vキットを揃える必要があります。GoProユーザーにはお馴染みのボルトを使用した固定になります。ここにカルマグリップを取り付けます。

GoPro カルマグリップ


GoPro純正のジンバルです。カルマグリップにはリング状のマウントが装着されています。リングマウントには固定用のボルトを通す穴が空いているので、この穴を利用してP.O.V.キットにカルマグリップごと固定してください。これにて、GoProとザックが3つのパーツにより固定され動画を撮るための準備が完了です。

まとめ

一昔前までは、登山の動画を撮るのはごく一部の人達の趣味でしかありませんでした。しかし、今やアクションカムの普及に伴って登山に適したアクセサリーも数多くリリースされ始め、多くの人達が登山動画の撮影を楽しんでいます。これを機に皆さんも登山動画撮影という新しい世界に踏み込んでみてはいかがでしょうか。

製品情報(参考)

【マウント】Peak Design Capture V3
【マウント】Peak Design P.O.Vキット
【ジンバル】GoPro カルマグリップ
【登山ザック】GREGORY ZULU35