プールでの排水溝って危ない?事故が起きやすい原因と対策とは?

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プールは、大勢の人が
入りますのでプールの水には
雑菌で汚れ、ゴミや虫なども入ります。

そのために
水質について厚労省や
文科省が基準を定めていますので
常時ろ過装置でろ過しています

そのため、排水溝から
プールの水がろ過装置に流れ込んでいる
ので排水溝には水流が発生しています

吸水する力はプールや
装置の規模によりますが1日で1回
全ての水が循環されなければなりません。

吸水力はそれぞれですが
どのプールでも吸水は発生します。

そのため、安全対策を
完全にしていないと排水溝に
巻き込まれる事故が発生してしまうのです。

今回は、そんな排水溝の危険や
事故対策について、ご紹介いたします。

目次

プールの排水溝の蓋が外れる可能性ってあるの?どうすればいい?

2006年7月31日
小学生の女の子が
流水プールの、排水口から
地下水路パイプに吸い込まれ
強い力で水路の壁に頭を打ち付けられて
脳幹損傷により、即死した事故がありました。

この事故の原因は
排水口に危険防止の為
柵状の蓋2枚を並べ、それぞれの
四隅をボルトで固定する仕組みだったが
ボルトではなく、針金で止めていたため
針金が腐食して切れて、1枚の蓋が外れていたことでした。

この例を見ても分かるように
決められたことを決められた様に
実施していないことが、問題です。

プールの管理者は
排水口の蓋の重要な役目を
認識していなかったのでしょう。

蓋の四隅をボルトで規定のトルクで
締めて固定し、ボルト緩みの保守点検を
厳守していれば防げただろう事故でした。

プールの排水溝が怖い!水中の建造物恐怖症って知ってる?

プールの排水口は
仮に水深が1.4mで
排水口の大きさが1.2mとすると
排水口にかかる力は、1.3tもあるそうです。

こんな力で引っ張られたら、怖いですね。

プールの排水口や
排水溝の近くを通り
引き込まれそうになったりして
排水口恐怖症となる人もいるそうです。

恐怖症の人は
プールに入ることが出来なくなったり
排水口や排水溝に近寄れなくなったりします。

また、水中の排水口についている
鉄格子を見ると恐怖を感じる人もいます。

これが高所恐怖症や
閉所恐怖症と同じ排水口恐怖症や
水中の建造物恐怖症というものです。

プールの排水溝による事故がなくならない。対策がされないのか?

プール排水口の安全のための
対策として現在実施されている
主なものは次のようなものです。

【プール排水口の安全対策】

  • オーバーフロー循環システム

プールからあふれた水だけを回収
循環させてプールに戻すシステム。

営業時間外に
排水口からの排水循環を行います。

  • 排水口の分散化


排水口をプール内に複数設置して
排水にかかる圧力を分散させたもの。

万が一に排水口に
吸引されても、脱出が容易です。

  • 枡(ます)の設置

プール内の排水口の前に
大きな溜桝(ためます)を
設けた上でプールに接続する。

枡があることで
利用者が行き来する
プール遊泳エリアに面する
開口面が大きくなり圧力を分散している。

  • 枡に蓋の設置排水口がある
    枡を覆うためのフタを設置する。

巻き込み防止に格子状で
丈夫なフタで、ボルトで
しっかりと四隅を固定する。

  • 吸い込み防止金具の
    設置排水口内(パイプ内)に
    人の手足などの一定以上の
    大きさの物を吸い込めない
    ようにするための、金具を設置する。

万が一に巻き込まれても
内部に引き込まれないため
早期に救助活動が出来るようする。

  • 緊急停止装置

監視員室やプールサイドから
操作できる位置にポンプ系統の
緊急停止スイッチを設けている。

まとめ

プールの排水口にまき込まれる事故は
ほとんどが死亡事故となっている怖い事故です。

プールの水質を
維持するために水を循環させる。

循環させるために
水を吸排水することになります。

水を循環させろ過しないと
事故は起きないんでしょうが
やはりろ過しないと不潔ですね。

排水口の安全対策を
決められた通り実施して
保守点検を確実に実施する事が大切ですね。

まちがってもボルトの代わりに針金で
柵を固定したりしないようにしましょうね!