灯油と軽油を間違えたら超危険!特性や簡単な見分け方について知りたい

トリビア

ディーゼル車をお持ちの方は、給油の際に、当たり前ですが軽油を入れていますよね。しかし、ガソリンスタンドには軽油の他に様々な燃料があります。

これらの違いは理解していますか?時々、軽自動車に軽油を入れて車が故障したなんて聞きますが、理由をしっかり理解していますか?

軽自動車に軽油もそうですし、ディーゼル車に軽油と間違えて灯油などを入れたら危険です。灯油と軽油の見分け方を知っていると何かと便利なことも多いです。

ここでは灯油と軽油の見分け方を、成分の違いから注意点まで含めて解説していきましょう。

目次

石油、灯油、軽油は何が違う?作り方、特性、注意点について解説

それではまず、よく使う燃料である石油、灯油、軽油の違いを解説していきましょう。石油は言わずもがな、全ての燃料の原料となっています。人間の生活にとって必需品のため、石油王になれれば、一生生活には困らないでしょう。

この石油は加熱をし沸点の違いを利用して、成分を分ける蒸留という方法を使って燃料をわけていきます。この時生成されるのが、灯油や石油、加えてガソリンやプロパンガスまでもができます。

灯油と軽油については引火点の違いもありますが、一番の大きな違いはその潤滑性です。

軽油はディーゼルエンジンに必要な潤滑剤が含まれていますが、灯油には含まれていません。

潤滑剤がないとエンジンに負担がかかり、ディーゼル車に灯油をそのまま入れると最終的にエンジンは壊れてしまうでしょう。

軽油、灯油はポリタンクの◯◯が違います!簡単な見分け方を解説

そんなややこしい軽油と灯油ですが、見分け方は存在します。まず第一に軽油と灯油では色が違います。軽油は薄く黄色がかった色をしており、灯油は無色透明です。

次に軽油と灯油ではポリタンクの色が違います。私たちがイメージするのは、普段よく使う赤色のポリタンクだと思います。

実はこの赤色は、灯油用ということを表しています。では軽油用のポリタンクはと言うと、こちらは緑色のポリタンクとなっています。

軽油にあまり馴染みのない人にとっては、緑色のポリタンクを売っていることさえ知らなかったかもしれません。

このように軽油と灯油を分ける際には、それぞれ専用のポリタンクがありますから、用途に合わせてしっかり利用しましょう。

ディーゼルに灯油は使えるって本当なの?エンジンの特性から解説

前述で、ディーゼル車に灯油を入れたら最終的にエンジンが壊れると書きましたが、灯油が使えないとは書いていません。実は、ディーゼル車に灯油を入れても車は走ります。その理由は、ディーゼルのエンジンに秘密があります。

ディーゼルのエンジンは燃料発火の幅が広く、様々な燃料が使えます。その中には、灯油も含まれます。

しかし、前述の通り灯油には潤滑剤が含まれていないため、ディーゼルのエンジンに入れたところで、最終的には壊れてしまうでしょう。

因みに、灯油と軽油ではかかっている税金が違うので、ディーゼル車に灯油を入れて公道を走ることは、脱税にあたり違法となっています。

しかし、私道を走ることは問題がないため、灯油をディーゼル車に使えるようにする添加剤はカーショップに行けば売っているので気になる人は見てみましょう。

まとめ

灯油と軽油について違いは理解できたでしょうか?

我々の生活に必要不可欠なこれら燃料ですが扱いを間違えれば事故にも繋がりかねません。

ぜひ灯油と石油に限らず、燃料を扱う際には、細心の注意を払って安全に取り扱ってくださいね!