朱肉はなぜ「肉」なのか?語源や赤を使う理由について知りたい!

トリビア

重要書類や役場の書類に必要不可欠なのが、

押印や捺印です。

 

特に銀行関係の書類では、印鑑の押し方も厳しくて不鮮明ですと何度も押し直しを要求されます。

 

日本ではまだまだ、サインより印鑑による押印が求められます。

 

そして印鑑を押す時、

必ず必要となるのが「朱肉」です。

 

「朱肉」は普段、私たちが何気なく使っている言葉ですけれども朱肉の語源はなんでしょうか?

 

お肉じゃ無いのになぜ「肉」と言うのでしょうか?

朱肉は、なぜ赤い色をしているんでしょうか?

朱肉は赤でないとダメなんでしょうか?

 

今回は、そんな「朱肉」の語源や赤を使う理由についてご紹介します。

目次

朱肉はなぜ「肉」なのか?朱肉で使われる用語や語源について解説!

朱肉の朱は朱色の朱です。

朱色は日本の伝統色名であり天然の赤色顔料
「辰砂」(しんしゃ)の色であり赤とオレンジの中間色です。

 

ではなぜ、お肉でもないのに「肉」というのでしょうか?

 

朱肉は正式には

「印肉(インニク)」と言います。

 

柔らかくて厚みのあるものはお肉でなくても「肉」ということがあります。

 

「果肉」などは果物の実のことを言いますが、
やはり柔らかくて厚みがありますよね!

朱肉はなぜ赤じゃなきゃダメなの?法的効力やカラーバリエーションは?

朱肉はなぜ赤でしょうか?

かつて「血判状」に自分の指を切り自分の血で指紋を押していたように、重要な書状には血と同じ赤い色で印影を残すようになりました。

 

古くから赤色は縁起が良い色として使われており、赤飯の赤いご飯と小豆(あずき)の赤色などがあります。

 

また、神社の鳥居を赤くしているように赤色には魔除けの意味もあるようです。

 

では、印鑑の色は絶対に赤色じゃないとダメなんでしょうか?

 

印鑑の色は、特に指定がない限り、何色でも大丈夫です。

法律的な定めは一切無いそうです。

 

私の友人も朱色以外の色で重要書類を提出した際、受理されたそうです。

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日本では、役場、農協、郵便局、銀行など色々なと所に朱肉は用意されています。

ですから、朱肉がないことで苦労することはないでしょう。

しかし、アメリカなどのサインが主流の国に行って日本の書類に押印をして送らなければならなくて、苦労した日本人は居るそうです。

 

そんな人が「朱肉」の代わりの使ったのが、

なんと「口紅」だそうです。

思いがけない物が「朱肉」の代わりになりますね!

まとめ

印鑑の押しって方って、

難しいと思いませんか?

 

私は、押し印が大変下手くそで、過去に銀行の書類にうまく押せずに印鑑不鮮明と言われて、何度もやり直しをした苦い経験があります。

 

やはり、良い朱肉を使わないと印影は良く映らないようです。

 

役場、農協、郵便局、銀行、などに置いている朱肉は、大勢の人が使う為、乾いていたり、すり減っていたりしている物もありますね。

 

ところで、「朱肉」とスタンプラリーなどで用意されている「スタンプ台」に違いはあるのでしょうか。

 

「朱肉」でゴム印のスタンプを押したら、どうなるでしょうか?

朱肉は植物性の油が使われているため、ゴム印を劣化させてしまいますので、必ずスタンプ台で押してください。

 

一方、印鑑をスタンプ台で使用したら、
どうなるでしょうか?

 

スタンプ台は、速乾性の顔料で作られていますので、これに印鑑を使うと、印鑑の材料を変質させてしまう危険性がありますので使わないようにしましょう。

 

つまり、印鑑は朱肉!

スタンプはスタンプ台!でいきましょう!!