料理の風味やコクを出すために使う調味料の「みりん」ですが、「みりん」は何故モノによってこんなに価格に差が出るのだろう?と思ったことありませんか?しかし容器の表示をよく見てください「本みりん」「みりん風調味料」「みりんタイプ調味料」とモノによって異なる表記がされているではありませんか?!
はい、そうなんです。実はこれらの商品は製法や成分が全く異なる別物の調味料だったんです!
今回は、意外に知られていない「本みりん」と類似調味料の違いについて徹底調査してみました。皆さんも料理を作る時に是非参考にしてみてください!
目次
本みりん・みりん風味調味料・みりんタイプ調味料の比較
本みりん | みりん風調味料 | みりんタイプ調味料 | |
原材料 | もち米・米こうじ、醸造アルコール、糖類など | 糖類・米、米こうじ・酸味料、調味料 | 水あめ、米こうじ、食塩 |
製法 | 糖化熟成 | ブレンドなど | 発酵・加塩、ブレンドなど |
アルコール | 約14% | 1%未満 | 約8%~12% |
塩分 | 0% | 1%未満 | 約2% |
用途 | 肉・魚(加熱) | ドレッシング、マリネ(非加熱) | 肉・魚(加熱)但し塩分あり |
メリット | 煮くずれしにくい、味がよく浸み込む、上品でまろやかな甘み コクと旨味が加わる |
煮切りの必要がない、低価格 | アルコールによる調理効果がある、低価格 |
「本みりん」はアルコール分を含みますが、「みりん風調味料」はアルコール分は含まれていません。また、「みりんタイプ調味料」は酒税を回避して価格を抑えるためにアルコールに塩が加えらています。
みりんの選び方
どれが一番優れているとかはありません。料理の種類により使い分けてください。
本みりん・みりんタイプ調味料に合う料理
作る料理が肉・魚であるのならアルコールにより臭みを消すことができる「本みりん」「みりんタイプ調味料」を選ぶと良いでしょう。
ただし「みりんタイプ調味料」は塩分を含んでいるため味付けの調整が必要になります。
みりん風調味料に合う料理
加熱しない料理の場合アルコールを飛ばす必要があるため、煮切りの必要がない「みりん風味調味料」が適しています。
みりんを入れる順番
「料理のさしすせそ」のルールに従うなら「本みりん」「みりん風調味料」「みりん風調味料」は度のタイミングで入れるのが良いのでしょうか?
本みりん・みりんタイプ調味料の順番
「本みりん」、「みりんタイプ調味料」はアルコールが多く含まれているためお酒に該当します。いちばん最初に使います。
みりん風調味料の順番
みりん風調味料はアルコール分よりも糖分が多く含まれています。照りツヤを出すために最後に入れるとよいでしょう。
みりんの保存方法
本みりん・みりんタイプ調味料の保存方法
アルコールが含まれているため常温保存でも大丈夫です。直射日光の当たらない涼しい場所に保存すれば開封前のものなら1年から1年半くらいはもちます。開封した後は3ヶ月以内に消費することをオススメします。
みりん風調味料の保存方法
アルコール分が含まれていないため冷蔵庫で保存してください。開封後は他の調味料と同様に3ヶ月以内に消費することをオススメします。
まとめ
いかかがでしたか?一口にみりんといっても原材料や製造工程により種類が異なります。
大雑把に「本みりん」と「みりんタイプ調味料」はアルコール分がふくまれているけれど、「みりん風調味料」は含まれていないと覚えておいてください。
これを機に、作る料理に合わせて賢く「みりん」を選択して行きたいですね!