おはぎとぼたもちは全く同じもの!? 違いは食べる季節にあった!

料理

「おはぎ」と「ぼたもち」

この同じように見える和菓子。
なぜ名前が違うんでしょう。

おはぎとぼたもちには
ある花の名前が隠されて
いますが、皆さんご存知ですか?

名前の違いには
いろいろな説があって
調べてみるとおもしろいんです。

では、おはぎ、ぼたもちの違いを
詳しく見ていくことにしましょう。

目次

おはぎとぼたもち、こしあん・つぶあん・きな粉で呼び方は変わるの?

  • 「おはぎ」

おはぎは漢字で
「御萩」と書きます。
秋の花「萩」です。

おはぎは秋に食べられるものを指します。
形も萩の花に見立てて、小ぶりの俵型です。

https://twitter.com/zZppE0XhESaTAYP/status/1176042365569552385?s=20

  • 「ぼたもち」

ぼたもちは漢字で
「牡丹餅」と書きます。

春の花、牡丹から
名付けられています。

牡丹の花のように
大きな丸い形で作られています。

 

  • 春に食べられるものを
    「ぼたもち」
  • 秋に食べられるものが
    「おはぎ」

という説が1番メジャーです。

実は他にも違う呼び方に
なる説がありますのでご紹介しましょう。

  • 餡の形状の違い

昔は秋に収穫した
ばかりの小豆は皮が
やわらかく、そのまま皮を
潰しても食べられるために秋の
おはぎにはつぶあんが使われていました。

ぼたもちを作る春には小豆の皮が
固くなってしまうので皮を取り除いた
こしあんが使われていたようです。

このことから

つぶあんを「おはぎ

こしあんを「ぼたもちと呼んでいたそうです。

季節が関係していますが
現在のように小豆の品種改良
などで、通年を通して小豆の皮が
柔らかくなったので、どちらの餡でも
作ることができ、餡の形状の違い=おはぎ
ぼたもちを呼び分けていることもあるそうです

https://twitter.com/setog_/status/1174216994280882176?s=20

  • 味の違い

餡で覆われている
ものを「ぼたもち」

きなこをまぶしているものを
「おはぎ」と呼ぶ地域もあります。

https://twitter.com/naniwautahime/status/1176026067527561216?s=20

おはぎ・ぼたもちの地域ごとの呼び方とは?使う材料も地域で違う?

前章では、おはぎと
ぼたもちの名前が季節や餡の
違いによるものと説明しました。

季節だけではなく
地域による違いもあります。

米の種類で分けられていて
主にもち米で作られているものは
「ぼたもち」、主にうるち米を使っている
ものは「おはぎ」と呼ばれる事もあります。

3色おはぎ、5色おはぎとは?

お彼岸にお供えするおはぎには
魔よけの意味があり小豆の赤い色は
邪気を払う食べ物としてお供えされました。

江戸時代、中国の陰陽五行説の
5色「赤・黄・白・黒・緑」から

小豆、きなこ、白あん、黒ゴマ、青のり

https://twitter.com/hachinoki729/status/1175896961477537792?s=20

が作られましたが
各地域の違い使いやすい材料で3色の
おはぎを作るのが一般的になりました。

  • 関西…あんこ、きなこ、青のり など
  • 関東…あんこ、きなこ、黒ごま など

東北では青のりのおはぎは
ほどんど広まらなかったのですが

枝豆から作るきれいな緑色の
「ずんだ」のおはぎがあります。

ぼたもちの呼び方と作り方いろいろ!「半殺し」ってどんな意味?

ぼたもち(おはぎ)を作るときの
お餅は各家庭で割合が異なります。

もち米100%だったり
もち米とうるち米を混ぜる場合があります。

各家庭や地域によって違いますが私の実家の
地域ではうるち米が7でもち米が3でした。

おはぎの作り方で
必ず登場する「半殺し」という言葉。
これは作り方で重要な用語になります。

半殺しとはなんとも怖い
単語ですが意味がわかると
「なるほど」と、思ってしまいます。

うるち米やもち米でおはぎを作る
過程でお餅状にするために潰します。

つぶつぶを感じられるくらい半分くらい
潰す事を「半殺し」と表現したようです。

つぶつぶが無い状態まで潰すことは

  • 「皆殺し」
  • 「全殺し」
  • 「本殺し」

と言います。
お料理に登場する用語
だとは思えない迫力ですね。

まとめ

おはぎとぼたもちに
季節の花の名前が入って
いることを知らなかった時は

  • 関東以北がおはぎ
  • 関西がぼたもち

なのかな?と勘違いしていました。

追加の豆知識ですが
沖縄地方はお彼岸におはぎや
ぼたもちを供える風習は無いそうです。

私が小学生の頃お彼岸
近くになると近所のお宅にお母さん達
が集まっておはぎ作りをしていました。

私はお餅を丸めて
黒ゴマをまぶすのを
手伝っていたのを思い出します。

作り方が同じものでも
季節によって呼び方が変わる。

四季がある日本
ならではのものですね。