元号が代わった時、「元年」と書くか「1年」と書くか、それぞれ意見が別れますが、正解は、どっち?
1年と元年は、どこが、どうちがう? その根拠は、あるの?
5月1日に改元されて元号は、「令和」に変わりましたが、はたして令和元年でしょうか? 令和1年でしょうか?
あなたは、どちらで書いていますか?
お店の領収書などは、どちらにしているのでしょうか?
ちなみに、近所のスーパーのレジのレシートは、西暦記載でした!
いちばん無難な方法だと、感心しました。
今回は、そんな、改元後の最初の年をどう書くのか検証してみましたのでご紹介いたします。
目次
「元年」と「1年」の違いはコレ!知っておきたい正しい表記はコレ!
「元年」は新しい天皇陛下が即位された最初の年のことで、元号も改元され、新元号になりますから、新元号の最初の年でもあります。
一方、「1年」は時間の単位であり、「1年」は12ヶ月を意味します。
したがって、「1年」には「元年」のように「天皇即位の最初の年」「新元号の最初の年」のような特別な意味はないですから「1年」と「元年」は、若干の違いがあり、言葉の意味としては、「元年」の方がふさわしいです。
しかし、昭和から平成に改元された際の、政令には、「平成元年」とするとの明示は、なかったのでどちらでも間違いではありません。
「元年」と「1年」の使い分けはコレ!この書類には元号表記は必須!?
一般の書類に書く時は、「1年」「元年」どちらでも大丈夫です。
ただし、昭和から平成の改元のときの、戸籍事務に関しては法務局から「平成元年」と記入する事、の通達がでています。
そのために、戸籍関係の書類では「元年」と書くことが求められていました。
そんなことから、一般にも「元年」が浸透してきましたがあなたは、平成の初年をどちらで書きましたか?
でも、30年前のことですから、覚えていませんよね!
わたしも、まったく、覚えていません。残念!!
「元年」と「1年」どっちが正しい?根拠について知りたい!
明治から大正の改元のときは、政令に初年を「元年」とすることの明示がありましたので「大正元年」と書くことに統一されました。
また、大正から昭和に改元された際も、政令に初年を「元年」とすることの明示がありましたので「昭和元年」と書くことに統一されました。
明治、大正の2代の改元においては、政令に初年を「元年」とする事の
明示があったことが、根拠で「元年」と書くことに統一されました。
しかし、昭和から平成の改元の際は、先に述べました様に「元年」「1年」とする明示が政令になかったので、書き方は、統一されていません。
まとめ
昭和から平成に改元された時は、政令に初年を「元年とする」の明示はなく、したがって、平成から令和の改元でも新たに、政令による規定がない限り、どちらでも良いことが分かりました。
それでは、「年度」については、どうかな?
12月から1月になると新年が明けれて、新しい年になりますが、役場や会社などでは、4月1日から、新しい「年度」になりますので「年度」で考えた際には、少しややこしくなってきませんか?
平成31年は、4月30日までで、5月1日からは、令和元年になります。
そのため、「平成31年度」は、平成31年4月で終わり、「令和元年度」は、令和元年5月1日から令和2年3月31日までとなり、今年の4月の1カ月が抜けてしまいます。
はたして、どちらの年度にしたら良いでしょうか?
これについては、国の予算の会計年度を「令和元年度」とする事の発表がありましたのでこれに、右ならえで、「令和元年度」に決定!!
これにて、一件落着ですね!!
平成の改元は、昭和天皇の御崩御による改元でしたから、深い悲しみのなかで、元号を考える余裕もなく、あわただしく、おこなわれました。
一方、今回は、生前退位による改元でしたので、御崩御による退位と違い元号を考える余裕もあり、テレビでも連日、元号の予想を流し、毎日
のように、お祭り騒ぎでしたね。
退位の儀式や即位の儀式も拝見することができ、非常に多くの儀式があることに非常に驚きました!!
テレビの元号予想は、すべて外れ、「令和」に決定しました。
発表の日、「令和」です。と聞いた時は、思わず「えっ」と思いました。
なんとなく、期待外れ、のような気がしたのですが、私だけでしょうか?
聞いたときの、音の響きに、違和感を感じたのです。
あなたも、予想しましたか?でも 最初は、しっくりこなかったけれど呼んでいる内に、段々なじんできた感じがします。
人の名前と同じですね。人の名前も呼んだり、聞いたりしているうちに段々なじんできますよね!
新しい時代になり、化学も医学も進歩しましたが、皇室の儀式は、古来からの、しきたりで、おだやかに、おごそかに行われていましたね!
令和が平和でおだやになりますように願います!!