炊き上がったご飯に、フライパンで焼きたての肉をおかずにした弁当はおいしそうですね。
でも、お昼に食べる頃には、肉が白く固まり、
「ふわふわ」だったご飯も冷めて固くなって、
見るからにマズそうになっています。
どうして、お弁当の肉は冷めると脂が白く固まってしまうんでしょうか?
固まらないようにする方法は、あるんでしょうか?
今回は、お弁当のご飯が、冷めてもおいしく、焼いた肉の脂が白く固まらない方法をご紹介します。
目次
弁当の肉の脂が固まる理由とは?超簡単に試せる方法を教えます!
肉の油には融解温度(個体から液体になる温度)があるので、
それ以下に(豚肉は33~46℃)なれば肉の脂は必ず、固まるのです。
しかし、お弁当の肉の脂が固まらない方法があります!!
おすすめの方法を3つ紹介します。
- 片栗粉をまぶす
片栗粉が肉の表面をコーティングして、
冷めても肉汁を閉じ込めて脂が固まるのを防いでくれるからです。
- 軽く茹でてから使う(湯通し)
茹でることで余分な脂を飛ばすことができ、
白い脂が出なくなります。
- フライパンに油を引かずに炒める
豚肉を炒める時に、豚肉の中にある脂を利用しましょう。
フライパンに油はひかずに炒めていると、豚肉から脂が出てきます。
その脂をキッチンペーパーで拭き取ることがポイントです。
豚肉をお弁当に入れる時、ぜひ試してみてください。
[肉の部位の選び方]
肉の部位によって、脂の量が変わります。
豚肉の場合は、豚バラ肉はとても脂が多いですね。
豚肉の中では、ヒレやロースの方が脂が少なめになるので、
脂の処理も豚バラ肉よりは簡単になります。
料理に合わせて選んでみましょう。
お弁当の豚肉が固くならないために、簡単に試せる方法はコレ!
お弁当に豚肉を入れると、脂の固まりだけではなく、
肉自体が固くなる特徴があります。
できるだけお弁当の豚肉が柔らかいままになるようにしたいですね。
豚肉と一緒に使うことで、
タンパク質を分解して筋線維をほぐす効果がある食材があります。
4つご紹介しましょう。
- しょうが (タンパク質分解酵素プロテアーゼが含まれている)
- 玉ねぎ (しょうがと同じプロテアーゼが含まれている)
- 塩こうじ (プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ等酵素が豊富)
- 炭酸水(酸性の作用。漬け込んだり煮込むことで柔らかくなる)
使いやすい食材なので、早速使ってみましょう。
お弁当のご飯が固まるのはなぜ?美味しく食べるためのコツとは?
ご飯が固くなる原因として、
浸水時間の短さがあります。
- お米の浸水時間を長くする
短いとデンプンが分解されないために固くなりやすくなります。
お米は浸水時間を長くするほど
お米のデンプンが分解されてふっくらと炊き上がります。
浸水時間は最低30分から2時間程です。
炊き上がったら素早く、ご飯をほぐします。
炊飯器の底からふんわり混ぜてください。
- 水分を飛ばさない
ご飯は炊き上がり後、時間が経つほど水分が飛んで固まるので水分を飛ばさない工夫が必要です。
古くから日本には、「おひつ」というご飯を保管するための、優れた入れ物があります。
「おひつ」に入れたご飯は、時間が経っても冷めないで美味しくいただけます。
そんな「おひつ」の技術を利用して作った
「まげわっぱ弁当」があります。
天然秋田杉を薄く剥いで、熱湯につけて柔らかくして曲げて作ったお弁当です。
そんなお弁当箱にご飯を入れて作ったお弁当は、保温が効き通気性も良くて、おいしいご飯を食べることができます。
▼コンビニ弁当・おにぎりの秘密
あなたも経験あると思いますが、コンビニのおにぎりは、冷めても固くなりませんね!
色も「ツヤツヤ」していて、見るからに美味しそうですが、何か秘密があるのでしょうか?
その秘密は、
「炊飯ミオラ」と言う酵素でした。
これをお米を炊く前に水に浸しているお米に小さじ一杯入れる。
こうして炊くだけで、最高の炊きあがりと、冷めても固くならないご飯になるそうです。
一般には市販はしておらず、業務用しかないそうです。
コンビニのおにぎりや弁当やファミリーレストランでは使用しているそうです。
お米を水に浸している浸水時間も短縮できるそうです。
コンビニの弁当を見ると、ご飯がふっくらしていて、色もツヤツヤして、見るからに美味しそうですから、高級なお米を使っていると思っていました。
でも、実は「炊飯ミオラ」と言う、添加物のおかげだったのですね!!
まとめ
私は冷めてしまった豚肉の白い脂が嫌いで、
自然にお弁当に豚肉を使うのを避けていました。
口に入れた時になんとも言えない口触りなんですよね。
今回調べてみて、白い脂も出ずに、柔らかく調理できるなら、
豚肉の出番が増えそうで楽しみです。
最近は家族にお弁当を作っても、自分では食べていませんでした。
きっとご飯、固かっただろうなあ。
豚肉の使い方、ご飯の炊き方を変えてお弁当を作って
私も食べてみたいと思います。